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骨が溶けるの?腱鞘炎&関節リュウマチ 危険な関節の痛み はなまるマーケット2/27

  • Day:2012.02.27 11:30
  • Cat:治療
放っておくと危険!手と指の痛み

関節トラブルは、携帯のメールを親指で打つため年齢を問わず男女を問わず増えています。
パソコンやゲームも原因の一つになっている現代。
骨・関節サポート商品市場の売り上げは5年間で1.6倍に!

スタジオでの解説は
慶應義塾大学医学部 整形外科 日本外科学会 認定専門医
池上博泰先生


【腱鞘炎】
手首や指の腱が動くことによって、手や指が動きます。
腱が浮き上がらないように抑えているのが靭帯性腱鞘(けんしょう)で、使いすぎて腱と腱鞘のこすれる頻度が高くなると腱鞘炎になります。
(岡江さんや友近さんのひじの痛みは、腱炎といいます)

53歳女性、最初はチクチク、それが3日で治まって今度はじくじく痛み出して痛みもちょっとひどくなって、日常生活ではペットボトル4、缶コーヒーがうまく開けられない状態に。

主婦の腱鞘炎
山口優院長(神奈川・横浜市 石川町整形外科)の解説

<腱鞘炎の原因>
・手、指の曲げ伸ばしを繰り返す動作によって、腱と腱鞘がこすれる頻度が増し、炎症を起こします。
・女性ホルモンが低下すると、腱や腱鞘が硬くなり、炎症を起こします。

動作の例)
 ピ-ラーを使う
 フライパンを返す(重いフライパンを手首だけで支えるので、親指の腱に大きな負担)
 もやしの根っこをとる
 キッチンばさみで何度も切る 

腱鞘炎は、出産後と更年期の女性に多くみられます。

<セルフチェック法>
・指の曲げ伸ばしがひっかかりスムーズにできない。
・自分が悪いなと思う指の根本(少し手のひら側に入った所)を押すと痛い。
・朝起きたとき、手をグーパーすると、悪いと思う指だけが動いが鈍い。
 (寝ている間に体液が炎症部分に溜まり、むくんで動かしにくくなります)

<治療法>
・安静
・ステロイド薬を薄めて、手のひらの痛い部分に注射
・注射をしても繰り返す場合
→通常は手のひらを切開し炎症部分を切る手術
→内視鏡を使って腱鞘を切り開く手術もある

※ 原因になるのは指の付け根の腱鞘なので、ここだけ切るのは問題がない。
  腱鞘は再生するが、ゆるい再生なので再発はしにくい。
  (再生しないように取るケースもある)

<注意点>
・ステロイドもいろんな種類があり、ステロイドを選んでもらうということと、
 手の腱と神経は非常に近いということから、手の外科の専門医に注射してもらうのが安心です。
・大きな筋肉(肩やひじ)を使って、動作することを心がけましょう。

仲尾保志院長(東京・港区 元赤坂診療所)の解説
腱鞘炎は安静にして治るといわれますが、安静にしているつもりでも、実際は知らずに使っていて悪化することも多いとのこと。

池上先生のおすすめは、「海外旅行に行って家事をしないこと!」、大賛成です!


【関節リュウマチ】
推定患者数70万人、関節が変形し壊れる病(ルノアールも関節リュウマチだったそうです)

女性患者は男性の3~4倍。

下北沢病院 整形外科部長 植田進一郎先生の解説。

あらゆる年代に起こります。
お年寄りの病気だと思われがちですが、30~40代(女性)で発病することが多い。
ただの手の痛みだと思って放っておくと、約3か月くらいの間に骨にまで急激に進行することも。

予防できない病気なので、進行していく病気なので早期発見、早期治療が大切。

本来はウイルスなどの外敵から自分の体を守る免疫のシステムが異常をきたして、自分の体の組織を、特に関節の組織を攻撃し破壊してしまう、自己免疫疾患と考えられます。
(免疫異常の原因は、まだ解明されていません)

<メカニズム>
炎症によって関節内の滑膜と呼ばれる細胞が増殖
       ↓
異常発生した滑膜を異物と判断し、免疫が攻撃
       ↓
さらに炎症を引き起こす物質が大量に発生し、炎症物質が充満
       ↓
軟骨や骨が解けて関節の破壊に至る

<症状>
・手の指からが多い(腫れ)
 第2関節、第3関節、手首の関節から発病
・最初は手の痛み程度
 使うと痛い、休むと痛みが治まる
・放置すると、関節の骨そのものが破壊されてきて変形をきたします
・放置が続くと、手から始まって全身の関節に広がっていきます

<セルフチェックの方法>
・初期症状は、指の関節が腫れる(指輪がきつい、抜けない状態が長期間続きます)
・指の第2関節などを押えて痛みがあります
・朝起きたとき指がこわばり動かしにくいなどの症状(動かさないでいると、体液が溜ります)
  (左右対称性のあるこわばり)  
・原因不明の37℃前半の微熱が続き、倦怠感、疲労感が続いています(体重が減ったりします)

<治療>
・手指から起こるので、まず手外科専門医を受診(http://www.jssh.or.jp日本手外科学会HP)
・痛みを抑えるだけでなく進行を止める治療が必要 です。
・最近はいい薬ができています。が、いい薬も早期に使うのが効果的 。
・早期発見早期治療が大原則です 。 
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